ホーム > 市政情報 > 福島市のご案内 > 市長の部屋 > 記者会見 > 令和2年度 > 令和2年12月21日緊急記者会見(新型コロナウイルス感染症対応状況について)

ここから本文です。

更新日:2020年12月21日

令和2年12月21日緊急記者会見(新型コロナウイルス感染症対応状況について)

記者会見資料

動画

 

発言内容

1.開会
(広聴広報課長)
大変お待たせいたしました。緊急記者会見を始めさせていただきます。
本日の発表事項4件になっております。
市長より一括して説明申し上げます。


2.市からの発表
(市長)
それでは私から発表させていただきます。今日はまたお集まりいただきましてありがとうございます。
最初に、西部病院の感染のその後の経過についてご説明をさせていただきます。
皆さんご承知のとおり、18日に職員の発熱に対する検査をして、われわれ覚知をいたしました。
その後、大幅な検査をいたしまして、こちらにあるように53人の検査をし、二日間合計で54人です。内、27人の陽性を確認してきたわけであります。
そして昨日夕方発表させていただきましたが、さらに5人の陽性が確認されまして、現在32名という形になっております。
これまでの検査の全体数は190人検査をしておりまして、内訳は患者さんが17名、職員が12名、出入りの業者が3名という形になっておりまして、昨日、この段階で職員に医師はいないと申し上げましたが、その後も数は増えていないので医師はこの中に含まれておりません。
いま現場では、現地本部を西部病院の安全なゾーンに設置をいたしまして、おおむね15名の医師、看護師、薬剤師、事務の皆さんで対応にあたっているという状況であります。
おもな構成としては感染制御支援チーム。これは医大から来ていただいております。それから、入院患者などをどのようにこれから、配送したり中で治療していくかを検討するDMAT。それから福島県、福島市。この所属から約15名で対応にあたっているというところであります。対応の内容としては、感染拡大防止の環境整備ということで、昨日も申し上げましたけども、この病院内で治療せざるを得ない状況になっております。そのために病院の中で清潔区域、汚染区域と医療用語では言うんですけども、感染の恐れがあるゾーンとそういった恐れが比較的ないゾーンに分けまして、患者の治療が、あるいはスタッフの活動がしやすいように整備を進めているところであります。それから、入院患者さんをどのように診療していくかDMAT中心に検討しているという段階であります。
一方、市保健所の方は、陽性者の接触状況の確認ということで、特に出入りの方、職員とかこういった方にはこれまでも接触がありますので、そちらの接触状況を確認し、濃厚接触者を特定し、健康観察をすると。さらに、病院の方もおおむね終わっておりますので、こういった接触者のPCR検査を実施しているという状況であります。さらに、昨日から12月以降の西部病院の利用者に対しまして不安のある方、あるいは健康状態、調子不調の方に対して呼びかけを行っております。そういった相談対応を実施しているところであります。
 こういった対応にあたりましては、福島県から先週までにも福島市に保健師の派遣2名ほど行っていただいておりましたけども、今週、さらに増員いただきまして6名から7名に増員いただいて活動していただいていると。この中には、福島県だけではなくて郡山市、いわき市といった他の中核市の保健所からも応援いただいておりまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。
そして、福島県の衛生研究所でも大量の検査を実施していただくべく、福島市が確保した検査枠に加えて、実施をしていただいて、迅速な検査を進めているというところであります。病院に関してはこのような状況であります。
次は「検査の実施状況」と、いきなり検査と言うとわからないかもしれませんが、これは飲食店。福島駅東口地区の飲食店に対する検査の状況であります。ご承知のように11日から電話受け付け、それから容器の事前配布を実施いたしまして、本来、当初の予定では15日から検体の受け付けを開始する予定ではありましたけども、1日前倒しをして受け付けをし、検査を進めているところであります。これまでに154の施設、人数にすると411名の検査を行っております。内訳の日付は資料のとおりでありまして、陽性は2施設、3名の方が陽性となっております。
2施設とも検査期間中は休業していただいておりましたので、その点ではこれ以上の拡大はわれわれとしても心配しなくてもいいという状況での確認であります。それから、全てが陰性だったという施設は154施設、資料がおかしいですね。すべてが陰性だった施設は152という形になりまして、陰性になった方全員では408名ということであります。
この検査結果については、それぞれの飲食店へただちに電話連絡をし、さらに保健所名の文書を差し上げておりますので、それを貼っていただけるものにしております。
今後さらに137施設507名の検査を申し込んでいただいておりますので、実施する予定でありまして、合計すると、参考にここに書いておりますが、291施設918名の検査を実施する予定であります。
PCR検査に関しましては、24日の検体の持ち込み受け付けをもって終了する予定でありましたけれども、先ほども申し上げましたとおり、この地域内に500ぐらい店舗がある。あくまでも登録上の数でありまして、中には休んでいる、もう営業していないお店もかなりあるかと思いますが、まだ検査されていないお店もありますし、居酒屋さんなどでもぜひ検査してほしいというご希望があります。
このために、受付日と配布日を延長させていただいて、それぞれ、この三角と丸のところの日に、さらに1月には13日と19日を検体の受け付けと設定して、飲食店に対するPCR検査の延長を図っていきたいと思っております。
そしてこちらにあるとおり、これまでも柔軟に居酒屋さんなど対応しておりましたけれども、われわれとしても明示をして、ご希望のところにはぜひ受けていただきたいと思っており、ある意味では対象の拡大もさせていただいたというものであります。飲食店の検査状況につきましては、以上であります。

続いて本日、福島市の12月の補正予算の専決をいたしましたので発表させていただきます。
これは18日に国の新型コロナウイルスのワクチン接種に関する説明会がありました。これを受けまして、福島市でも全市民を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種に向けた体制整備を行おうということで、今回専決処分を行ったものであります。
金額は2億3千万円でありまして、全額国費という形になります。
今回は、あくまでも国から示されたスケジュールや内容に基づいて、福島市が体制整備する、事務的な作業を進めるための予算でありまして、このようなスケジュールで予防接種システムの改修を行い、それから2月には接種券の印刷・封入をして、3月には市民の皆さんに発送するという形になっております。
そして、接種時期の見通しは、これは現段階の見通しで、今後国がどのような形で最後始めるかということにかかってきますけれども、現在の段階では2月の終わりぐらいから優先的に医療従事者に対する接種ができるのではないかと。
その次に、高齢者の接種ができるのではないかと考えておりますが、こちらのスケジュールの方は国のワクチンの確保とか、そういったいろいろな変動要因によりますので、私どもとすれば国の準備ができ次第、福島市として速やかに接種ができるように準備を進めてまいりたいと思っております。
それから昨日の西部病院のクラスターに関連した緊急警報発令に際しまして、福島市の対応として申し上げておりましたが、今回クラスター発生以降、市内のいわゆる人出というものが非常に少なくなって経済が冷え込んでまいりました。
年末年始に資金の確保に困るお店もかなり出てくるのではないかと考えております。そのために、年末年始の緊急資金制度を福島市として立ち上げました。
これは23日から、すぐにでも融資できるということで、とにかく今、資金的に苦しい事業者の皆さんに資金を供給しようという緊急策であります。
融資の限度額はこちらにあるように、法人は200万円、個人事業主は100万円ということになっておりまして、融資枠は総額で30億円という形にしております。
そして条件は、金融機関は2.5%以内の金利で融資をするわけでありますけれども、これは福島市が全額負担して、実質的には無利子、無担保、無保証ということで、まさに事業者の皆さんからすれば返すだけのお金をお借りするだけという形で、負担がなく借りられる仕組みにいたしております。
返済方法は二つの方法がありまして、1年後に一括返済、それから半年ごとに分割返済をするということでありまして、年末年始をこれでできる限り乗り切っていただければと思っております。
対象は、1年以上事業を継続している市内所在の事業者でありまして、ただ貸し付けをする条件として、一定の、あるいは申告いただく予定ではありますが、感染防止対策を実施していただくことを条件といたします(※1)。やはり、今回のクラスター関連、飲食店で基本的な対策の徹底ができておりませんでした。これがクラスター拡大の大きな要因であり、かつそういった方々の間のネットワークで広がっておりますので、私どもとしては今後、しっかりとした対策を実施していただくということを条件に、この融資制度は運用したいと思っております。
そして、もし、きちんとした対策が取れていないということが判明するといいますか、積極的にこちらで調査はいたしませんけれども、そうしたことで例えば、感染が起きたとか、その調査をしていたら、マスクとかもしていなかったことが分かれば、繰り上げ償還という形で考えております。
受付期間はスピードがものをいいますので、あさって23日から実施をして、それで1月末までの実行としたいと思います。これは市内の金融機関のご協力をいただいて実施させていただきまして、窓口は金融機関という形であります。こちらに書いてあるのはその金融機関ということであります。

それから、もうすでに皆さんには、お知らせをし、インターネットでは発表させていただきましたけど、来年1月10日の成人式、誠に本当に楽しみにされていた新成人の皆さま、それから保護者等の親御さんとか関係者の皆さまには申し訳ないんですけれども、いわゆる式典は見送らせていただいて、そしてYouTubeによるオンライン開催という形でさせていただきます。YouTubeによる配信は、本庁舎において新成人代表、市長、教育長などが参加して開かれる式典を、YouTubeで生配信させていただきます。そして、ぜひ思い出に残る形にしたいなと思いまして、インスタグラムで、新成人写真展というものを開催したいと思っております。ぜひ、インスタに投稿するときには、自分の写真だけではなくて、新成人としての誓いの言葉とか、あるいはお世話になった方への感謝の一言を添えて、「令和3年福島市新成人」のハッシュタグを付けて、投稿をしていただきたいと思っております。
私どももできる限る思い出に残るような仕掛けを、これから作っていきたいとうふうに思っておりますし、できれば、来年中にできるかどうかというのは非常に不透明で、成人式としてはわれわれとしては、これをもって辞めにするんですけど、いつか今回の新成人の人が集まって、みんなで懐かしむ機会、あるいは今回のことを話し合えるような機会はつくっていきたいなと考えてはおりますけれども、これは今後の推移、あるいは新成人の皆さんの声もくみ取りながら考えたいなと思っております。私からは以上であります。

 

3.質疑応答
(広聴広報課長)
はい、それでは質疑応答の方に移りたいと思います。
それでは挙手していただきまして、こちらから指名させていただきます。
(NHK)
この緊急融資の内容について、対象になる事業者はおおむね何事業者くらいになると見積もられているのかと、あと融資総額30億のうち市の持ち出し分はどのくらいになるのかということを教えてください。
(市長)
はい。まず、今の仕組みであると、2千社くらいまで支援可能と予算の枠取りをしております。制度としては、今ある福島市の融資制度を使ってやりまして、30億の資金というのは、元手は金融機関の資金になります。
私ども福島市は、いわゆる利息分と、それから保証料を使う場合はその保証料を、私どもが保証機関とか金融機関に支払うことで、金融機関が実質無利子でお貸しをするという形になります。現在のところ、金融機関には金利先払いという形で、先にその分はお支払いをして融資をしていただこうかと考えております。
(NHK)
確認なのですが、昨日の緊急警報で不要不急の外出は控えるようにと呼びかけがありましたけれども、これは事業者に対する営業自粛の求めは入っていないんですか。
(市長)
入っておりません。それはわれわれ権限外なんですよ。
(広聴広報課長)
他、質問はございますでしょうか。
(河北新報)
同じ件なんですけれども、今回のこの資金制度はですね、要はこの緊急警報を発令して自粛を求める、要は市民が外に出なくなってしまうからその引き換えとしてこういうことをやるんですよということなのか、それとも、そもそも年末が厳しい状況が予想されたので、当初からこれは予想してやろうと思っていたことをやったということなのか。
(市長)
昨日が契機というよりかは、基本的に12月クラスターが相次ぎまして、かなり人出、あるいは消費活動などが減っておりますので、そういったことに伴う事業者支援は考えておりました。特に昨日さらに、外出自体もできるだけお控えいただきたいということで、さらに影響が大きくなると考えましたので、これは絶対やらなければということで、最終的に決断をして今日の発表に至ったわけであります。
(河北新報)
PCRの飲食店への検査なんですが、当初500施設を予定して、市内にあるのかなということで、実際やられてみると今この参加したのが291だと、この辺の数字というのを、どう市長として分析されるのか、あるいはこの陽性者が合わせて3人になったという、この411人の内の3人というのを、どう見積もってらっしゃるのかというのをお話ししてくだされば。

(市長)
当初といいますか、いろいろこう調べてみますと500の内に先ほど申し上げたとおり実際は休止になっているようなところもあるようであります。
われわれ、あくまでも登録をされているというもので施設数をピックアップいたしましたので、実在の数ではありません。仮に400とすれば、4分の3ぐらいが今こちらの施設に上がってきているのですね。ただもっとも、われわれ今まで優先していたスナックとか、そのような接待を伴うお店以外の、実は居酒屋さんなども入っていますので、その500との関係で言うと必ずしも数字は一致しないんですけれども。この数字自体は、これまでの他の地域の実施率などから見ると、結構高い状況でありまして、その点では飲食店の皆さんもそれなりに危機意識をもって申し込んでいられるかなと思っております。そうした中で、今3名確認されているんですけども、正直なところを言うと最初に心配していたよりは少ない感じかなと思っております。
その分これまでわれわれ陽性者が出れば、その接触者等の聞き取りの中でどんどんと検査の対象を広げてやってまいりましたので、大分そこで網を張ってうまく捕らえた結果として、この今3名という数字になっているのかなと思います。ただ今それまでに、本当に飲食店関係の方からさらにそのご家族とか、別の接触者とか、そちらの方に広がって3次、4次あるいは5次と広がっていますので、こちらの方はとにかくまた早く収束させたいと思っております。
(河北新報)
あと一点だけ、西部病院の件なんですが、18,19,20の数字というのは、ここで今1番の部分で入っていますけど、今日は西部病院のPCR検査というのは行っているんでしょうか。
(市長)
今日もですね。その関係の検査結果は夕方出てまいります。
(広聴広報課長)
他質問ございますでしょうか。
NHKさんお願いします。
(NHK)
ちょっと細かいことで恐縮なのですが、西部病院さんの運営する医療法人ですね、福祉法人なのかな、その系列の病院とか施設とか市内にいくつかあると思うんですけど、その西部病院と他の系列施設との間での職員の行き来、シフトがあったりする場合もあると思うんですが、そういった他の施設、病院とかの検査っていうのは考えていらっしゃいますか。
(市長)
現在のところは予定しておりません。おおむねそれが行き来するのがドクターなんですね。ドクターは現在のところ誰も陽性になっておりませんので、その点では他の施設への波及というのはないだろうと見ております。
(広聴広報課長)
他質問ございますか。
(朝日新聞)
今月に入って、西部病院を利用された方の問い合わせ、かかりつけ医かまたは相談対応電話番号に、本日までに相談があった件数というのが分かれば。
(市長)
これは、市が直接ではなくてコールセンターなどにお願いしておりまして、ちょっと今そこまでは把握できておりません。
(広聴広報課長)
他よろしいでしょうか。
(河北新報)
例えば大阪とかでは、要は医療従事者が足りなくなって自衛隊の医師さんとか看護師さんとか、要請したりとかっていう部分があると思うんですが、今回この現地の本部とかも、かなりよそから、県のよその保健所あたりからもらっているという話ですが、今後将来的にそういう自衛隊に要請するということも、市として考えうるのでしょうか。
(市長)
それはあくまでも感染状況次第ですね。
大阪の場合は本当に全市的に院内感染とかも広がったり、そういう状況になっておりますし。
特に旭川の場合は、またその一番の基幹病院がほぼほぼ全滅状態になるなど、そこは私どもよりはかなりレベルが違う状況になっていると思います。
その点では、私どもも救急病院の内、二つが新規患者の受け入れ停止ということで、極めて厳しい状況ではあるんですけども、現在はなんとか地域の中、あるいは県内の応援体制の中でやっていけるというか、やっていきたいと考えております。
(広聴広報課長)
他質問のほうよろしいでしょうか。


4.閉会
(広聴広報課長)
それでは、以上で会見を終了したいと思います。
本日もお集まりいただきまして、どうもありがとうございました。
(市長)
ありがとうございました。

 

(※1)対象要件の「新型コロナウイルス感染防止対策をとっている1年以上事業を継続している市内所在の事業者」は、「新型コロナウイルス感染防止対策をとっている市内所在の事業者」となります。

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページに関するお問い合わせ先

政策調整部 広聴広報課 

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3710

ファクス:024-536-9828

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?