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更新日:2023年4月11日

令和5年3月30日定例記者会見(いつかのために”今”始めよう ~防災啓発動画の配信スタート~他2件)

動画(手話なし)

動画(手話入り)

発言内容

令和5年3月30日定例記者会見
日時 令和5年3月30日(木)午前10時
場所 庁議室


1.開会
(広聴広報課長)
それではただいまから定例記者会見を始めます。
本日の発表事項3件、市長からご説明申し上げます。


2.市からの発表
(市長)
おはようございます。それでは私から3件発表させていただきます。
まずは防災啓発動画の配信をスタートするというものであります。
防災というと本当に気が重い面もありますが、やはり身につけるためには楽しく気軽に学ぶというのが大事でありまして、そういった動画を本市ではこの度また作成いたしました。学校の授業や地域、企業の訓練、イベントなどで幅広く活用してまいります。
作った動画は3本でありまして、こちらにあるようにまず普通のとき、平時に災害に備えて何ができるかということで、ハザードマップの確認とか、避難所や経路の確認といったことで、7分で構成をいたしました。
それから2本目は、災害が発生したときどうするかということでありまして、地震や水害発生時の行動、防災情報の収集といったことを約3分でまとめました。
そして3本目は、避難生活時の対応についてでありまして、災害発生後について考えようということで、避難所で過ごす場合とか自宅で過ごす場合など、これも約3分で構成をしております。
対象は小学生から成人まで幅広い年代を想定しておりまして、この動画に当たっては朝ドラエールで主人公の古山裕一の弟役を演じた佐久本宝さん、何度か本市にも来ていただいていますが、こちらにナビゲーターとして参加をいただいて、佐久本さんと一緒に考えるクイズなども作って、皆さんにもテレビに出てきた人ということで、見た目にも楽しみながらご覧いただけたらありがたいなと思っています。
そして配信方法ですが、市公式YouTubeで本日の9時から配信をしております。
活用方法としては、先ほど申し上げたような場面で活用してまいりますが、防災の動画というと実はいろいろあるのです。その点では、今後いろんな場面で使いやすいように、いろんなところが出している防災動画、我々が一般に使えるものを防災動画館みたいな感じでまとめて、そして防災についていろんな方がシーンに応じて学べるようにやっていきたいと思っております。
これから流してみますので、ご覧ください。
~~動画~~
という感じでここから中身がスタートしてまいります。1本目は以上であります。
続いて二つ目、同じ防災に関することですけれども、福島市では今年度田んぼダムの機能検証事業というのを行ってまいりました。その結果田んぼへの雨水貯留効果が確認をされております。さらに雨水貯留だけではなくて水稲への収穫量などへの影響もなく関係者の皆さんの理解も深まりましたので、令和5年度から区域を拡大して、浸水被害軽減のために田んぼダムへの本格的な取り組みを開始いたします。
本年度は福島市松川町の、これが松川パーキングになる高速道路になりますが、ちょっとここの西側の4.9ヘクタールで実証実験ということをやりました。そしてこちらにあるような田んぼダムのための用水桝というのを設置して、検証してきたわけです。
今年度はものすごい雨量の台風とかは来なかったのですけども、そうした中で、ちょっと説明しますと田んぼダムとはどういうものなのかということなのですが、こういった用水桝というのを排水溝のところに設置するのです。
これはこの真ん中に板があって、ちっちゃい穴が開いているだけなのです。そうするとこれを設置すると、雨が降っている間は穴が小さいのでなかなか水が流れません。ですから、普通だと徐々に出て最初の段階ではそうなのですけどある程度降り出すと、穴が小さいのでどんどん溜まっていくわけです。流れる量が少なくなるわけですね。それで田んぼにしばらく溜めておいて、そして雨が降り終わった後も今度はその溜まった水を少しずつ出していくと。ちなみに非常に多く雨が降ったときには、この上の方からどんどん流れていきますから、この排水溝にあっただけの水量が出て流れていくわけですけども、こういった非常に、ある意味単純な仕組みで田んぼに溜め、そして流していくという調整を行うわけです。
これをやった結果、上流と下流の流量、水流の水位を測ってみたところ、平常の水位に達するまでの時間として、上流では12時間、下流では22時間50分という結果が得られました。ということは、通常であれば同じ時間なはずです。しかしながら田んぼダムに溜まった水が流れていくことで、下流の平常に戻るまでの時間が長くなっているわけです。ですからこの長くなった部分が田んぼダムから流れた分だと考えまして、この10時間50分の中で、田んぼダムにはこの降雨量と面積から1862㎥の雨水が溜まったというのを計算いたしまして、この水が10時間50分の間に流れていったということにしますと、1時間当たり73.6㎥の雨水を溜めておく効果があったと我々としては見ているわけです。
そうしたことで田んぼダムの有効性が検証されて、一方で当初農家の皆さんもこういったことをすると、水稲の栽培に影響があるのではないかとか、こういうことを当然心配なされていたわけですけども、今回結果として見ればそういった収量への影響もなかったということで、農家の皆さんもぜひこれからの事業を進めていいじゃないかというご理解をいただきましたので、福島市としては令和5年度にはこちらの上流に拡大をいたしまして、本格的に取り組んでいくということにしております。
そして今回は松川町の方で実施をいたしましたが、今後は他の地区におきましても地域の皆さんにご説明をして、ご理解をいただきながら田んぼダム用排水桝の設置を進めていきたいと考えております。
なお、皆さんの資料の4番の最後にありますように、農耕者の皆さんと今いろいろ話し合いをしておりまして、4月中旬頃には新年度分の排水ダムの設置42ヶ所を決定する予定です。そういった決定をして、工事に着手するときは改めてご連絡をさせていただきたいと思います。
そして田んぼダムの効果としてこの中では説明していませんが、3番目ちょっとご覧いただきますと、これまでの治水対策というのは、もっぱら川でやっていて、川を掘り下げたりあるいは堤防の嵩上げをしたりとかかなり大きな工事になってきたわけです。多大な費用と時間がかかります。これに対しまして田んぼダムというのは先ほども言ったように、この簡単な排水桝を設置するだけでできますので、費用と時間的にも非常に効果的に実施できるということで、私ども、他の地域でもこの田んぼダムを進めてまいりたいと考えております。
2点目は以上であります。
3点目です。
MOMORINシェアサイクルでありますが、今回シェアサイクルに広告掲載サービスを導入することにいたしました。
これは駅での様子でありますが、MOMORINシェアサイクルはどんどんと認知度が高まってきて、非常に便利なわけです。
ちなみに今花見山観光をやっておりますが、花見山の地域は一般車両が入れないわけです。そこでも自転車でスッと行くと本当に50円でいきますので、正直言うと車で河川敷の駐車場に置いていくよりは、私はもう自分としては楽でいいなと実は思っているのですが、市内でも特に転勤族の皆さんなんかは「市内でMOMORINシェアサイクルを借りて、花見山行ってしばらく乗って帰ってくる。」と、こんな利用がもう今定着している状況で、非常に増えております。ちなみに今年度は2月までの月平均が1994台借りられていまして、昨年度は1071台ですから、86%増えているということで約2倍に近い利用をいただいて、今利用が広がっているという状況にあります。
そうした中で、市としてはこの人気が高まっていくシェアサイクルに広告掲載をして、そして市内の企業の皆さんの広告の場を提供すると同時に、市としても収入を確保しようということで今回広告サービスを始めることにいたしました。どんなふうにやるかというと、この後輪の部分にドレスガードを設置いたしまして、そして左右両面に広告を貼り付けるということであります。ある意味シェアサイクルに広告付きの自転車が走ることで、皆さんにも気軽に見ていただけるのではないかなと思っています。
広告枠の販売は代理店業務方式で実施をすることにしておりまして、5台1口で10万円、税込11万円ということにしております。そして販売総数は9口で合計45台分ということになります。販売代理店は福島市観光開発にお願いしております。
今日はこの会見の終了後、広告掲載第1号、日本郵便株式会社様に手を挙げていただいたので、日本郵便株式会社から広告プレートをお引渡しいただきまして、シェアサイクルに貼り付けるといったようなフォトセッションを行いたいと考えております。こんな感じで日本郵便と今日はフォトセッションをさせていただきますので、ぜひ取材の方もいただきたいと思います。
発表は以上でありますけれども、ちょっと口頭でお知らせをさせていただきます。新型コロナの関係でありますが、ご承知のように新規陽性者数がだいぶ減ってまいりまして、県全体の感染とか医療提供体制のモニタリングレベルとしてはレベル1ということで、一番低い段階には下がってきているわけです。
そして県の方も検査を今月末で終了するということにいたしましたが、福島市におきましても独自に土日に無料抗原検査を実施してまいりましたが、この月末をもって終了とさせていただきます。
最近はだいぶ検査を受ける方も減っておりまして、せいぜい100人ぐらいの枠があるのですが、10人前後ということでだいぶ減ってまいりましたので、通常の医療体制の中で我々として十分対応できると判断いたしまして、今回はこの月末をもって終了とさせていただきます。
私からは以上であります。

(広聴広報課長)
それでは、ただいまの発表事項についてのご質問をお受けいたします。ご質問のある方は挙手をお願いいたします。
(福島民友)
まず、田んぼダムについては、今年度は実証試験のような位置づけだったと思うのですけども、令和5年度からは本格導入というような理解でよろしいですか。
(市長)
そうですね、本格的に推進してまいります。
(福島民友)
それからMOMORINシェアサイクルについてなんですけれども、全国的には多くのシェアサイクル導入都市で収益の確保が困難といったデータがあるようなんですけれども、MOMORINシェアサイクルの採算状況ですとか、事前の想定とのギャップなどあれば、あるいは課題などについてその辺り市長の現状認識をお聞かせください。
(市長)
シェアサイクルで、これで採算取るのはまず困難だと思います。我々としても、これでもって全ての収入でもってトントンにしようという考えはありません。
むしろ福島市の場合は、これまでの自転車サービスは無料でやっておりましたので、むしろこういうわずか30分50円ですけども、有料化することでやっぱりしっかりと、我々一方でそのサービスの方も維持していこうとやっておりますし、それからこれ自体はまさに企業経営というよりは、やっぱり新しい生活様式への転換ということを推し進めていくための一つの方策ですので、その点では必ずしも収益性は前提にしておりませんが、ただやっぱり同じ行政をするにも、収入を確保できるものはできる限り確保してまいりますし、それからコスト削減をするべきものはコスト削減をしてまいります。
そうした観点に立って今回は収益面として、こういった広告もできるじゃないかということで、これを導入するということにしたわけです。

(広聴広報課長)
他にございますか。
それでは発表事項については以上とさせていただきます。
次にその他の質問をお受けいたします。
(読売新聞)
昨日阿武隈急行のあり方検討会が初めて開かれました。
上下分離だけでなく、BRT等も含めて検討するとのことでした。
市長先日の定例記者会見でもお考えをお話になったところでありますが、本日改めて昨日発足しましたので、阿武隈急行の今後についてのお考えを伺えないでしょうか。
(市長)
昨日の様子は報告を受けていないので、私としてはちょっとどんな話の展開になったのか存じ上げませんが、先日も申し上げた通り、私はこういう地方鉄道は普通に全部経営主体におまかせをしてその一部を自治体が補助するというやり方では、はっきり言って採算性を確保することが困難ですし、また経営責任が不明確になると思うのです。その点では上下分離が必要だと思いますし、それからさらにコスト削減、あるいは様々なこの地方の公共交通機関というのをいろんなものに利用して、そして収益も図っていくということを考えると、民間経営者の導入というのは必要であると思っております。
それからこの阿武隈急行の問題でBRTの話が出てきたということでありますが、これは前回私申し上げませんでしたが、やはり福島県から宮城県の県境を、それから宮城県側というのは、福島県側に比べると相対的に利用が少なくて、そしてまた台風19号ときにも県境が非常に大きな被害がありました。
そういったものを今後も維持していくという上では、鉄道施設を維持していくというのはかなり難しい面もあるのだろうと思います。多額の費用がかかります。その点ではBRTといったような方式にして、地域の事情に応じた柔軟な運行形態というのも、それは模索していく必要があるだろうと思っております。そこを私として今やるべきだということまでは申し上げませんが、そこはやはり検討の俎上に載せて、そして従来的な運営と新しい方式と比較検討してどういうものがいいのかということを、やはり検討していくべきだろうなと思っております。
それから前回申しあげなかったのですが、実は上下分離と上下分離しない後での経営支援をするというやり方では、例えば国の補助のあり方も全然違うのです。
実は去年の3月の地震で福島市側の阿武隈急行が被災をいたしまして、様々な対策をとらなければいけませんでした。
私は台風19号に続くまた大きな被災だったので、国土交通省に今回は多重災害だから、やはり多重災害ならではの支援を手厚くしてほしいということを自分で言って直談判をしてまいりました。しかしながら、はっきり言うとその多重災害に関する補助の嵩上げといったものは得られませんでした。むしろ、国交省サイドからお話いただいたのは、やっぱり今のやり方では単なる経営支援でしかありませんと。それに対して、上下分離にしてその下の部分を公共のインフラだということにすれば公的な位置づけが高くなるから、そうなると、国の支援なんかも手厚くなってくるのですね。そういった観点も含めると、やはりインフラ部分は公的に受け持って、そしてそれは公的な位置づけが明確だから、国の支援も多くて我々実際そこは助かるわけです。その上で、上の部分、日常的な経営の部分はしっかりと、民間の経営者のノウハウも導入しながら、責任を持って経営していただくということが望ましいだろうと思っています。
今ははっきり言えば、収支はまかないきれない状況になっていますので、結果的には車両支援をしたり、あるいは経営支援をしたりという非常に曖昧な形で、関係自治体がやっていますので、私はこういうやり方ではいつまでたっても経営は良くならないと思って、これまでも特に両県が中心になってやっておりますので、そこにはそういったご意見を申し上げてきた次第であります。

(広聴広報課長)
他にございますか。
よろしいでしょうか。
質問無いようでございますので以上をもちまして、本日の定例記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

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このページに関するお問い合わせ先

政策調整部 広聴広報課  

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3710

ファクス:024-536-9828

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